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高校の新課程/新学習指導要領について

香川県の丸亀市と坂出市にある学習塾、高野塾です。
今日のテーマは、

「 新!高校の新課程 」 についてです。

2022年度から高等学校の学習指導要領が改訂されました。

今回は改訂された科目や変化について、国・数・英・理・社・その他の順で、紹介していきたいと思います!

【 国語 】
★ 国語総合→現代の国語・言語文化

「現代の国語」は、論理的·実用的な文章を読み、実世界に必要な国語の知識技能を身につけることが目的です。説明文·評論文が扱われます。

「言語文化」は、名前の通り言語文化である小説、古典、漢文を主に学びます。

★ 国語表現 → 論理国語
★ 現代文A → 文学国語
★ 現代文B → 国語表現
★ 古典A・古典B → 古典探求

「論理国語」では、実社会で必要な、論理的に書いたり、批判的に読んだりする力を育みます。

「文学国語」では、深い共感力や想像力を育むことが目標です。主に小説や詩を扱います。

「国語表現」は、伝え合う力の育成を目指します。スピーチをしたり、企画書や報告書を作成する学習があります。

「古典探求」は、伝統的な言語文化への理解をより深めます。昔のロマンを感じますね。

必修科目は「現代の国語」と「言語文化」です。
基礎的な現代の国語・言語文化の学習を踏まえた上で、論理国語や文学国語のような発展科目に取り組むという位置づけになっています!

【 数学 】
★ 数学Cが新設

数学Cの内容には

  • 数学Bの「ベクトル」
  • 数学Ⅲの「平面上の曲線と複素数平面」
  • 数学活用の「数学的な表現の工夫」(統計グラフや離散グラフ、図など)

が含まれます。

そしてなんと、
今までの数Bで、お刺身のツマみたいな存在だった「確率分布と統計的な推測」が必修化されます!
改訂前の数Bを勉強している人にとっては驚きですよね。今までは入試の出題範囲からも外れていましたが、新課程では登場するので、新課程のテストを受ける人は対策が必要です。

【英語】
★ コミュニケーション英語 → 英語コミュニケーション
名前はただ順番が変わっただけです。笑
でも内容はちゃんと変わってます!

「コミュニケーション英語」は、情報や考えを的確に理解したり、適切に伝えたりする『基礎的な英語』の能力を養うことが目標でしたが、「英語コミュニケーション」では、目的や場面、状況などに応じて適切に『活用できる英語』の技能を養うことを目標としています。

★ 英語表現 → 論理·表現

「話すこと(やり取り)」「話すこと(発表)」「書くこと」といった英語のアウトプットを強化することを目標としています。「論理・表現」では、スピーチやプレゼンテーション、ディスカッション、ディベートなどを通じて英語の発信力強化を目指します。

※英語コミュニケーション、論理·表現ともに、
「Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」の三段編成になってます!

【 理科 】
★「 科学と人間生活 」が新設

身の回りの現象と物理·化学·生物·地学を結びつけようという内容なので、
小難しい数式扱ったものが少なく、比較的イメージしやすいと思います。

生物基礎や化学基礎などの基礎科目の前に置かれる科目ですね!

【 社会 】

〘 地理·歴史 〙
新課程から「地理総合」「地理探求」「歴史総合」「日本史探究」「世界史探究」の5科目編成となります。

★ 世界史A、日本史A → 歴史総合
★ 世界史B → 世界史探求
★ 日本史B → 日本史探求
★ 地理A → 地理総合
★ 地理B → 地理探求

旧A科目 → 総合科目
旧B科目 → 探求科目 となりました。

この総合科目と探求科目を一言で説明すると、
総合科目は基礎科目、探求科目は発展科目です。

地理·歴史分野では、「地理総合」と「歴史総合」が必修科目です。
つまり、総合科目を学んだ上で、探求科目を学ぶ流れになります!

「地理総合」では、地理情報システム(GPS)の使い方、地球規模の課題に向けた国際協力、防災などを学びます。
「歴史総合」は18世紀以降の近現代史が中心で、世界と日本の関係を学びます。

〘 公民 〙
★ 現代社会 → 公共

「公共」の目的は主権者教育です。
模擬選挙や裁判、請願などを盛り込んだ内容になっています。

そして、公民分野の必修科目は「公共」です。

「倫理」や「政治·経済」は、公共を学んだ上で学ぶ、発展科目の位置付けになっています!

【 その他 】
★「情報Ⅰ 」が新設

今までにも情報の授業はあったと思いますが、「情報Ⅰ」は必修科目です!つまり情報科目が必修化され、入試にも登場するようになりました。

紹介は以上です!

文系科目が大きく変化している印象です。内容が同じでも呼び名が変化したり、はたまた内容がガラッと変わったり、新カリキュラムが導入されたり、変化が大きいですね。

時代の変化にともなって、教育カリキュラムも変化しているな〜とつくづく感じました。

『 強い者、賢い者が生き残るのではない。変化できる者が生き残るのだ。』

チャールズ・ロバート・ダーウィン

では、今日はここまで。
最後まで読んでくれたあなた!
ありがとうございます^^
また会いましょう〜!